デザインモデル
みんな知らない?!デザインモデル
デザインモデル、もしくはデザインモック、試作会社では当たり前の言葉だが一般的にはまだまだ周知されていないのではないだろうか・・・
デザインモデル、外観は製品と全く同じだが、動くことのない形だけの製品。
しかし、実は普段何気ない日常で、デザインモデルは一般の人が目にすることが多々ある。
一度は見たことがあるのではないか、電化製品等の製品カタログを・・・
実はあの写真はデザインモデルであることが多い。
製品のデザインはスピード勝負!
メーカー側は少しでも早く他のメーカーより新製品を出し、より多くの人に買って貰い、シェアを拡大したい。
なので、商品開発と新商品紹介のカタログを同時に進め、少しでもタイムロスを無くそうとする。
製品が出来ると同時にカタログも・・・
撮影する製品はデザインモデルであることが多いのはその為だ。
そう、各メーカー新製品開発によるシェア拡大。
ある意味戦争だ。
製品のデザインができあがるまで
カタログの製品は当然販売される製品だ。
しかしその製品が出来るまで、何台もの採用されない敗者ともいうべきデザインモデルが存在する。
何度も形状確認のモデルを作製し、形はもちろん色、材質、デザイナーが納得するまで、何度も、何度も作製をする。
しかも限られた期間なので当然納期は少なくなるし、厳しい事はよくある事だ。
試作会社でも時には加工がうまくいかなかったり、いい色がなかなかうまく出なかったり。
お互いのイメージ、加工技術や職人の技術、会社内で協力をし、時にはお互いの思いがぶつかる事もよくある事だ。
しかし、それでもデザイナーと試作会社は自分の為、会社の為、社会全体の為、世界全体の為に新製品のモデルを作製する。
そして、運良く選ばれたある意味勝者となったモデルが製品となる。
思いが一つになったデザインモデルは美しく、製品にも見劣りはしない。
試作会社はデザインモデルが出来上がった時は達成感があり、それが製品として店頭に並んだ時は、何だか自分がデザインしたわけではないのに嬉しい気持ちになる。
試作会社の役割は、ここまでだ・・・
しかし、メーカーはここから本当の戦いが始まるのだが。
株式会社アートウインズ福山秀樹