アクリル裏面加工による意匠サンプル

アクリル材の裏面を切削加工し高輝度の塗装を施す事により、表面から見た時に厚みの変化による濃淡を表現し、決まった厚みの中で立体的に見せるデザインサンプルです。

条件及び適した材料として、一番はアクリルのスモーク材が立体感がよく出て良いです。

他にはアクリル乳白半透明材、薄く削らないとダメですが黒アクリルも表現可能です。

更に濃淡を強調する為に加工面にアルミフレーク、粉パール等の塗装を施したほうがより濃淡がはっきりし、意匠的にも面白い仕上がりとなります。

当社では、10年以上前からこの特性を生かして新製品に繋がらないかと思い、初めは遊び感覚で考え、3Dデータを作成、面白いのがあればそれを加工し展示会などでご提案させて頂きました。

さざなみ、蛇柄、さくら、波紋等、今はまだ無い製品に使って頂きたいとの思いで作製致しました。

さざなみ

アルミフレーク塗装で輝度を出し、ダーク色で精悍な感じに

さくら咲く

精悍な感じにような柄に温かいピンクで塗装しました

さくら散る

何だか寂しい感じですが、また次がある!はず・・・

波紋

水面に水が落ち波紋が伝わるイメージ

フラワー

何の花だっけ?
でもかわいいので許して下さい

落ち葉

秋のイメージで、少しシンプルな色で塗装しました

蛇柄

蛇柄は何に使う?
和楽器に合いそうですね

亀甲

色がミスマッチでしたが、暗くすると主張が・・・無

蛇柄(緑)

これも何に使う?
思ったより地味でした
加工は大変ですが・・・

迷彩

カモフラかっこいい!
好きな人なら、何にでも合いそう!

複眼

だから何?
と思わないで・・・凄く不思議に見えます

普段、私達はお客様より頂いた図面に忠実に製品を作製致しております。

お客様の要望に確実に答えていく、私達にとっては今までもこれからも一番大切なお仕事であります。

しかしもう一つ、大切なお仕事と考えるのがゼロから考え物を作り、ご提案していくこと・・・

物を作る人間であればお分かりだと思いますが、辛くて苦しい時もありますが、そのことが物を作る人間にとってどんなに楽しいことか。

どのような製品にどのように使われるのか?

初めは遊び感覚でみんなで妄想をして作ってみたのですが、作ってみると表面の形状を少し変えるだけで無限に広がりを見せ、個人の性格も出て面白いなと思いました。

このサンプルを御覧頂き、興味を持って頂いたお客様が新製品をお試し頂ければと思い、私たちがまだ気が付かないような新しい切り口で提案頂き、是非一緒に開発のお手伝いがしたいと考えます。

いつか、この提案が製品になり、世界の人の役に立つ物になれば、私たち物を作る人間にとってはそれが最高に幸せだと確信しております。


 株式会社アートウインズ 福山秀樹



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